ラジエターについて                
 
最近の車の通常走行時の水温は、85〜90度以上に設定されています。
この温度はエンジンのパワーが一番出るとされてる
水温70〜80度前後をはるかに超えているのです。
水温を高くしてある理由は,主に排ガス浄化のためです。
エンジンの水温を高く保つことによって、燃焼室の温度を高くする
ことが出来、結果、よりガソリンを完全燃焼させることが出来るので
排気ガスがきれいなるわけです。
でも、それがエンジンにとっては厳しい状況になりますし、
当然、油温も上がりやすくなり、そのためにはオイルの性能もより
高いものが求められてきます。
結果高温にさらされ続けるオイルの寿命自体も短くなります。
もちろんエンジンのパワーもダウンします。
そこでラジエターを交換して水温を下げてやればパワーと耐久性が大幅にアップし、オイルの寿命も長くなるのです。
ココで注意していただきたいのは、ラジエターを交換する時は当然サーモスタット
も同時に交換しなければ水温は下がらないということです。
サーモが水温をコントロールしていますので、設定温度が低いものに変えておかないと、水温が下がることはありません。

 これとは逆に、エンジンの温度を、エンジンの材質が許すなら出来るだけ高くして、少しでも
燃焼効率を上げて、より多くのガソリンを送りこみパワーを出す。もしくは、少ないガソリンでも
完全に燃やせば、同じガソリン量で今まで以上のパワーを得ることが出来る。なんて進んだ
理論があることも確かです。しかし、チューニング(現在、皆さんが乗ってる車のエンジン)を
考えた場合、後者の進化した方式を採用するには、エンジンの基本設計からの見直しや、
ありとあらゆる部分の変更が必要になり、個人レベルでのチューニングとしては現実化する
ことはほぼ不可能だと言えます。