オートマチックオイルについて

オートマチックオイルってご存知ですか??
現在では、車のミッションはマニュアルからオートマチックが主流になっています。もちろん潤滑のためのオイルも・・・・。
オートマチックといっても、本体の中にはクラッチも入っていれば、ギアも入っています。
当然、ギアは金属ですので、磨耗もしますし、磨耗から来るオイルの汚れも起こります。
一方、クラッチも入っています。

クラッチはミッション車と違って、一枚ではなく何枚も入っていて、オイルに浸されています。
クラッチですから当然、摩擦が起こり、熱も発生いたします。
この熱の発生がミッション車に比べるとはるかに高い温度なので、オートマチック車には必ず
ミッションオイル専用のオイルクーラーが標準で装備されています。
ほとんどの場合、ラジエターの下の部分がオートマチックオイルの冷却用に使われています。

それでは本題の「ではオートマオイルはどのようにメンテナンスすれば良いのか??」
って話に入って行きたいと思います。

最近でこそオートマオイルの交換を声高に告知するようになって来ましたが、以前はそんなには
叫ばれてませんでした。
以前は車の使われる寿命が短かったのでオートマが壊れる前に廃車になっていたからです。
現在は車の品質もよくなり、耐用年数も長く、結果、走行距離も多くなってきました。
10年程前には、中古のオートマチック車が購入後調子が悪くなることが多かったため、
オートマ車の中古車は敬遠されたり、価格が安かった時期がありました。
そんな時代もいまは過ぎ去り、ほとんどの車がオートマチック車の時代になりました。
そこで、そんなオートマチックミッションを長く快調に使っていただくためには、定期的な
オイル交換が必要になってくるのです。
(交換の目安)
新車から乗られてる場合は、驚かれるかもしれませんが、1万キロ〜2万キロ以内
交換して下さい。
これは、すべての部品が新品でなじみが出ていないので、汚れ方が特にひどい時期なのです。
この交換以降は3万キロを目安に交換すれば良いと思います。
2回目の交換ではオイルの汚れも相当少なくなっていると思います。
交換の目的は他にあります、最初の部分で書いていますが、オートマの発熱の大きさが
原因です。
オイルクーラーで冷却しないとだめなほど温度が上がるのです、当然その発熱の繰り返し
による、オイルの劣化がオートマに悪影響を与えるからです。

よく、交換の目安は、「変速のショックが大きくなったら」とか「変速のタイミングが遅くなってきたら」
等といわれますが、当然、そのような症状があるのなら、即交換です。
でも、そのような状態になるまでに交換することがもっとも重要なのです。

エンジンオイルを交換せずに走っていて、エンジンから音がし始めたからといってオイルを
交換しても、手遅れの場合が多いのと同じです。
どちらも金属で出来た回転する部品がたくさん使われているのですから・・・・!